予算不成立のまま解決策の糸口のみえない連邦政府のシャットダウン。だが、オバマケアのコアとなる施策：州ごとに開設された医療保険購入サイトは10月1日に予定通りオープンしている。だが、開設直後から、カリフォルニア州はじめ複数の州でシステムへの不満が噴出している。問題はきわめてシンプルだ。要するにアクセスできないのである。設計段階の想定アクセス数を超えた数の州民が一斉にアクセスを始めたのだ。

カリフォルニアのサイトはカバードカリフォルニア（Covered California）　である。

https://www.coveredca.com/

ほぼ1年前からオープンしていたサイトが、いよいよ10月1日に本格稼働しはじめた途端、トップページから先の実際の登録ページにはログインできないという苦情が殺到。実際、筆者も何度もアクセスを試みているが、一度もログインできない（購入の必要はないのだが）。

サイトからの医療保険への登録は来年3月31日まで可能だが、しかし、1月1日から有効な保険を購入するためには12月15日までに手続きを完了しなければならない。保険は12月31日／1月1日で切り替えであるから、皆、はやる気持ちは同じである。

担当部局は、週末ごとにチューニングを繰り返し、速度改善に努力していると語っているが、改善はいっこうに実感できないため、「システム不全」に対する州民の欲求不満はますます募っており、このまま改善が見られなければ、社会問題になりかねない。