【World Topics】姿勢監視モニター
公開日時 2014/03/31 03:50
最近猫背が気になる人、ゴルフのスウィングがいまいちきまらないという人に朗報だ。間もなく、背中や腕、足に小さなガジェットをつけるだけで、あなたの姿勢が間断なくモニターされ、矯正されるようになる。(医療ジャーナリスト 西村由美子)
「触覚フィードバック(tactile feedback)」と呼ばれている、これらのガジェットは、装着部分の正しい姿勢が崩れるとそれを察知して振動する。装着している人は、その振動を感じて姿勢を正すという仕組みだ。
たとえば、昨年11月に早期ユーザーに試験的に発売された”LUMOBack”は、座っているときの姿勢監視モニターだ。センサーを埋め込んだ薄型のウェストバンドを腰にまいて使用し、猫背になるとアラートが出て矯正される。
http://www.lumoback.com/
開発したのはシリコンバレーのスタートアップで、これが最初のプロダクツだ。開発のきっかけは創業者の1人がかかえていた腰痛。腰の調子が悪くなるたびに仕事に支障をきたすことにうんざりして,予防を助けてくれるガジェットを創った。
姿勢の監視ではないが、同様の仕組みを利用しているのが、今年のコンシューマー・エレクトリック・ショーでアワードをとった”HAPIfork”だ。センサー内蔵のフォークが「早食い」を矯正してくれる。フォークを速く使いすぎると、アラートの振動が手に伝わる仕組みだ。開発したのは香港のHapilabs社だ。
これらのガジェットのもう一つのニックネームは「ビッグママ(Big Mother)」 。お母さんにかわって、「ほらほら姿勢をよくしなさい」「もっとゆっくり食べなさい」と躾けてくれるというわけである。