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米FBI Turing PharmaのCEOを逮捕

公開日時 2015/12/22 03:50

本誌9月28日付で報じたように、今年、9月に米Turing Pharmaceuticals社が、トキソプラズマ症治療薬Daraprim(ピリメタミン)の薬価を1錠13.50ドルから750ドルへと約50倍に設定したため、Hillary Clinton前国務長官(民主党大統領候補)ら連邦議会議員の反発を受けた同社のMartin Shkleri CEOが12月17日、FBI(連邦捜査局)に逮捕された。米ロイター通信、ブルームバーグ通信や医薬専門誌「Fierce Pharma」などが報じた。


逮捕容疑は、証券詐欺罪であり、薬価のつり上げとは現段階では無関係のようだ。捜査は、同CEOの経営していたヘッジファンド(国際投機マネー)のMSMB Capital Managementおよび同CEOが創設した別の医薬品企業Retrophin Pharmaceuticalsにも及んだ。同CEOは、かつて、Daraprimの際と同様に、1か月あたり薬価135ドルの古い薬剤を某企業から購入、1800ドルから2700ドルで販売、しかし、不正であるとして、同氏は同社を解雇された。


今回の逮捕容疑は、一般投資家に同氏がかかわりを持つ企業への投資話を持ちかけ、資金を集め、これを流用し、詐欺罪にあたるということのようだ。証券取引委員会(SEC)および司法省(DOJ)も同氏について調査を開始している。
Shkleri CEOは、Daraprimの薬価値上げ問題以降も悪びれることなく、すでに別の薬剤を購入、薬価の大幅値上げを計画していたという。同氏は、値上げは将来の研究開発投資のためだと説明していた。


同氏は、医薬品を投機の材料とみなしているようだが、当然ながら、バイオ・医薬品業界は、同じ医薬品企業とみなされては迷惑と、同氏とは距離を置こうと試みており、米国研究製薬工業協会(PhRMA)は、Turing Pharmaceuticalsは医薬品企業というより、むしろヘッジファンドのような行動をする企業だと非難している。


今回の同氏の逮捕により、同氏の行動の詳細が明らかになると、関心は医薬品の価格戦略よりも同氏の財務的不正行為に移りつつあるようだ。


 

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