心に深く突き刺さる丸山健二の峻烈な言葉
公開日時 2017/05/15 05:00
情熱的読書人間榎戸誠【峻烈】いろいろな人が発信する中で、私の心に一番深く突き刺さるのは、丸山健二の言葉である。若い時に彼の言葉に触れていたら、私の人生はもっと雄々しいものになっていたことだろう。『生きることは闘うことだ』(丸山健二著、朝日新書)のどのページにも、峻烈な言葉が溢れている。【自由】この世で一番大切なものは、個人の自由であることが、繰り返し語られている。●自分の人生を生きる上で、何が一番重要で、何を最優先させるべきかを青春の入り口でじっくりと考えておくならば、そこから引き出された答えは当然、この抑圧の世界にありながら、いかにして個人の自由を獲得するかという最重要課題に触れているはずで、さすれば、すっきりとした揺るぎない道が見える。●人間の尊厳の核を成すものは、個人の自由にほかならず...