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英NICE ライム病の早期診断・治療GLを公表

公開日時 2018/04/18 03:50

英国立医療技術評価機構(NICE)は4月11日、マダニの媒介による感染症ライム病の早期診断、治療を促すための医師向けガイドライン(GL)を発表した。

ライム病は、マダニに刺咬されることでライム病ボレリア(スピロヘータの一種である細菌)に感染、初期には遊走性紅斑、インフルエンザ様症状、神経症状(脊椎神経根炎、顔面神経麻痺など)、関節炎、循環器症状(不整脈、心筋炎など)、眼症状(光彩炎、角膜炎)などを呈する、また、慢性期(数か月から数年)には、慢性萎縮性肢端皮膚炎、慢性関節炎などを発症する。

GLでは、GP(家庭医)や専門医にライム病の早期の抗生物質による治療に着手してもらう目的で、推奨すべき早期診断法を主な内容とした。

まず、早期診断の重要性を考慮し、マダニによる刺咬後、感染した場合数日か数週間で発現する遊走性紅斑を発見したら、ELISA法やイムノブロット法などの検査によりボレリアに対する抗体の有無を確認することを推奨している。

GLをまとめたNICEガイドライン委員会のSaul Faust議長(サウザンプトン大学教授)は、「この新規GLは、臨床医がどうやってライム病を見つけ、早期治療をするかを明確に教えてくれる」と述べたうえで、「いつ検査を行い、症状に応じてどの抗生物質を使うかを導いてくれる」と話した。

NICEのMark Bakerガイドラインセンター長は、「本GLは、医師がライム病をいち早く発見し、迅速な治療を患者に施すことが出来るように現在のNHS(英国民保健サービス)での標準治療についての啓発に役立つものだ」と述べたうえで、「ライム病のケアの改善のために英国でのライム病研究を優先課題にすべきである」とした。

ライム病は国内では年間十数例の発症に留まるといわれるが、欧米では年間数万例という(国立感染症研究所HPより)。このため、欧米では、ライム病対策は喫緊の課題となっている。

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