エムスリー 脳血管疾患リハビリのワイズを子会社化 保険外サービス
公開日時 2018/08/31 03:50
エムスリーは8月30日、脳血管疾患後遺症に対する公的保険外リハビリを提供する施設運営を行うワイズ(東京都中央区)の株式の過半を取得し、子会社化すると発表した。株式は8月31日に取得予定。脳血管疾患患者数は増加傾向にあり、リハビリ市場には保険の枠を越えたサービスの潜在ニーズがあると判断し、自社の医療従事者専門サイトm3.comの医師会員への認知拡大を通じてサービスの普及を加速するとともに、疾患に着目した独自のソリューションの創出を目指す。それにより、現行のマーケティング等の事業にとどまらず、医療全般の課題の解決に向けた事業への拡大を視野に入れる。
ワイズは2014年に設立、関東を中心に10施設の「脳梗塞リハビリセンター」を構え、理学療法士または作業療法士、鍼灸師、運動トレーナーによるマンツーマンのオーダーメイドのリハビリを提供する。1回2時間、週2回施術の60日プランで30万円(税込)が主力サービスで、売上高は16年度4億2800万円、17年度6億3900万円。
エムスリーは、m3.com会員医師を通じて顧客基盤を拡大するとともに、エムスリーグループで訪問診療・訪問看護を行うソフィアメディのノウハウを活用した保険外訪問リハビリなどの新たな事業を構想する。
今回の株式取得で、5.8%の持ち株比率は81.2%となる。取得価額は概算で15億2600万円。