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企業セミナー「学術講演会」の名称使用は不可

神奈川県内科医学会が会見

公開日時 2019/04/19 03:52
神奈川県内科医学会の宮川政昭会長は4月18日、東京都内で記者会見に臨み、製薬企業の主催する広告講演会と一線を画す学術講演会「知の羅針盤」を始動したと発表した。宮川会長は同時に、製薬企業から共催セミナーの依頼があった場合、企業に「学術講演会」という名称は使わせないことを順次通達していることを明らかにした。「知の羅針盤」の運営については、メディアに協力を求め、「講演会をしっかりやることで、その内容が記事になる。そして医師や薬剤師、MRにも届くようになればWin-Winとなる。例えば取材費として頂くことで、会の運営がしやすくなるということもある」と述べ、様々なことができる「実験場としたい」と意欲を示した。

◎建設的対応求めたが、既成概念から脱し切れない


会見で宮川会長は、製薬企業の主催する講演会は「医療の情報提供の場でなく、プロモーションの場として行われてきた」と指摘。「そこで使用する講師のスライドもプロモーション資材と考え、業界ルールとして講演内容をはじめスライドチェックなどの介入を行ってきた」と批判した。

この数年間、神奈川県内科医学会は、製薬各社の営業幹部や担当MRと様々な形で意見交換の場を持ってきた。宮川会長は、これを振り返りながら、「業界に建設的な対応を求めたが、医薬品のプロモーションに関する既成の概念から脱し切れていない」と述べ、「新しい概念での講演会の設立に関しても明快な回答が得られないまま今日を迎えた」と強調した。

宮川会長はまた、学術情報の定義に触れ、「偏りなく公平に提供することや中傷・誹謗しないなどの事象は当然ながら遵守しなければならないが、区別は当然ながら存在する医療情報だ」と指摘。「演者自身も自らの責任において医療学の見地から講演すべきであり、聴衆においてもこの本質を理解して参加すべきだ」と述べ、見解と認識を異にする製薬業界の広告講演会とは別に、真の学術講演会を目指す「知の羅針盤」を立ち上げるに至ったことを説明した。

◎色分けした方が医師は合点がいく


一方で、製薬企業の共催セミナーに関しては「学術講演会と言えないので、別の名前にして欲しいと言っている」と述べ、企業から依頼があった時に通達していることを明らかにした。ただ、宮川会長は「企業講演会を制限しようとしている訳ではない」とも強調。「(企業講演会と医学会講演会を)むしろ色分けすることで参加する医師は合点がいく。聴衆も問題を感じるはず。(企業の)いい話を丸のみするのでなく、より吟味できるようにしていくことが大切だと思う」と述べた。また、今後の「知の羅針盤」の運営については、メディアを通じて演者や講演会の模様を全国に発信することも想定しているとし、「運営のあり方を含めて、我々が実行部隊となり、様々なことができる実験場として取り組みたい」と強い意欲を示した。

◎次回5月の「知の羅針盤」は吸入器の比較検討もテーマに

「知の羅針盤」はすでに3月23日に第1回を開催している。その時のテーマは「180分で分かる肝疾患の現状と課題。そして対処方法」。続く第2回は5月25日に「180分で分かる呼吸器疾患のイロハ」をテーマに横浜市内で開催される。この回では、喘息やCOPDに使用される抗アレルギー薬の吸入器の比較検討などもテーマにあがっている。第3回は6月22日に特別企画「日常診療への本音」と題し、宮川会長のほか、東京大学の秋下雅弘教授、横浜市立大学の田村功一教授が講演する。第4回は7月20日に特別企画「SGLT2iのウソ・ホント」が予定されている。
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