第１回地域医療連携推進法人日光ヘルスケアネット2025年には団塊世代がすべて後期高齢者となり、2040年頃には高齢者数がピークを迎える一方、人口の急激な減少が始まる──。呪文のように出てくるフレーズだが、確かにその時は確実に訪れ、各エリアの姿かたちを大きく変えていく。現役世代の減少で医療保険財政のやり繰りもさらに厳しくなる。したがって人口構成や疾病構造の変化に合わせて急性期偏重の医療提供体制を見直していく地域医療構想の方向性は間違っていない。そう理解はしていても、抱えている課題や事情などによって、なかなか一歩を踏み出せないというのが多くの地域の実情ではないだろうか。2025年、2040年の「大波」を迎えるにあたり、試行錯誤、悪戦苦闘する医療現場の実像を紹介する。第１回目は地域医療連携推進法人...