編集長沼田佳之ＭＲ数の適正数は何人なのか――。このような質問を受けることが多い。最盛期で６万5000人程度いたＭＲはすでに６万人台を割り込んだ。興味深いのは、ＭＲ数が着実に減っている一方で、各社のトップラインの国内売上と利益が持続している点だ。その中身をみると、生活習慣病薬のような１製品で1000億円を叩き出す一本足打法は鳴りを潜め、300～500億円程度の中型品を複数もちながら、ＭＲも製品・領域別に分けた活動に注力させる企業が目立っている。ＭＲ数を減らしながら、１人あたり生産性を維持しているというのが特徴だ。一方で企業規模別にＭＲ数を分析すると面白いデータがある。国内医療用医薬品の売上高が4500億～5000億円クラスの武田薬品やファイザーを、まず見てみたい。かつて2200～2400人まで...