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【World Topics】CES2021 ラウンドアップ

公開日時 2021/02/03 04:48
CES2021が終了した。1年前の2020年1月開催のCES2020にはラスベガスのホテルのベッド数をはるかに超える18万人超が参集し、会場にも街にも文字通り人が溢れたのが嘘のような、まったく静かなオールデジタル・イベントであった。

主催者の発表によれば、今年の参加者数は15万人、出展者数は1400社で、数値はいずれも昨年実績(参加者18万人、出展者4400社)からは大幅ダウン。特に、例年、まるでお祭りの夜店か屋台のような独特の賑わいで訪問者を集めてきた国際パビリオンの寂れが目立った。出展数を競う勢いであった中国とフランスが参加しなかった影響が大きい。いうまでもなくCOVID19パンデミックの影響である。一方、同じパビリオンで例年とまったく変わらない勢いを示したのがCOVID19パンデミックを早々にコントロールに成功した台湾勢。各国がCOVID19パンデミックで受けた影響を顕著に示す結果となった国際パビリオンであった。

オールデジタルの展示会を回っていると、一人でカタログを眺めているような気分になる。きれいにまとまっているが肝心のことが十分にわからない。 “ライブのデモ”を見て製品の“本当の”仕上がり具合を評価する機会がないという歯がゆさもあるが、それだけでなく、早足でさっと会場を回りながら“速読“のようなスピードで見て回ることができず、効率が悪い。

早歩きの会場一周で、見るべきものを見落とさないようにする指標は、たとえば会場の混み具合、参加者の流れの緩急、人垣や長い待ち行列ができているデモや展示等々である。会場を歩き、人の流れを肌で感じ、人垣や行列を眺めることで、まだ顕在化していない消費者の次の行動の兆しを窺うことができ、“トレンド”が見える。

CES2021は概ね参加者に不評であったというのが世評だが、それは、おそらくこうした空気感を得られない欲求不満からだろう。展示会はコミュニティであり人なのだ。

世界各国からの参加者の時差に配慮したキーノートやパネルディスカッションは深夜早朝にかかる変則的なプログラムとなって、結果的に誰にとってもどこか不都合な時間配分であった。残念ながら、業界・分野を問わず、内容にも新しみがなかった。

来年のリアル・イベントには参加者が戻ってくるだろうか?

注目は、CES2021がデジタルイベントになったことで大幅なコストダウンに成功した大企業の行動である。有識者の意見は「常連の大企業はCESでの展示のROIを2020年までと2021年とで比較し、デジタルに対するリアル展示のコストの高さ(ROIの低さ)を認識し、CES2022への参加を見合わせるというケースが増えるだろう」と予想している。2021年はCESのエポックを画す年となるか?2022年が注目される。

さて、最後に、特記して評価しておくべきと思われるのが、キーノートやパネルから展示まで、15万人もが世界中から同時参加し、動画含む画像情報や音声情報が絶えず飛び交うイベントを、一切のシステムダウンや遅延などの不具合を起こさずに、成功裏に終了させたマイクロソフトTeamsのプラットフォーム技術である。ここまで大規模なイベント支援は、現在、マイクロソフトにしかできない。その意味で、CES2021の最高の展示はTeamsであったと言うべきかもしれない。(医療ジャーナリスト 西村由美子)
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