監視事業報告書にみるオンライン面談の功罪とヒント
公開日時 2021/09/01 00:00
編集長沼田佳之20年度「医療用医薬品の販売情報提供活動監視事業」(2021年3月)の報告書が公開された。新型コロナの感染拡大に伴い、MR活動が例年に比べ制限されたこともあり、不適切事案の報告数は大きく減少していた。ただ、今回の特長として、MRによるオンライン面談での不適切事例が散見されたことは見逃せない。内容が「有効性のみ強調」や「他社製品の誹謗・中傷」などコロナ以前とほぼ同じだったことに問題点を感じた。一方で、オンライン面談の進め方として、MRと同席した学術担当者が医師の質問に的確に応えるなど、「情報提供の質の向上」を評価する意見も見られた。コロナ禍における製薬企業の情報提供活動は、これまでのリアル活動とデジタルやオンラインを駆使した「ハイブリット型」が主流となっている。MR自身もメールや...