千寿製薬 初のルセンティスBSを発売 薬価は対先発の53%
公開日時 2021/12/10 04:50
千寿製薬は12月9日、加齢黄斑変性症治療に用いる眼科用VEGF阻害薬ラニビズマブBS硝子体内注射用キット10mg/mL「センジュ」を発売した。先発品ルセンティスで初のバイオシミラーとなる。
同BSは11月25日付で収載された。薬価は0.5mg0.05mL1筒で8万5535円。先発品の薬価は16万698円のため、BSの薬価は対先発の53%となる
(関連記事はこちら)。先発品は5つの適応を持つが、再審査期間などの関係で同BSは、▽中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性▽病的近視における脈絡膜新生血管――の2つの適応にとどまる。
加齢黄斑変性などの網膜疾患の薬物治療は、眼科用VEGF阻害剤を用いた治療が主流となっている。千寿製薬は、「薬剤料が非常に高価であることに加え、継続的な投与が必要となる場合が多く、治療費が高額になっている」と指摘。同BSを発売することで、「網膜疾患に対する新たな治療選択肢になるとともに、患者の経済的負担の軽減にも貢献できるものと考えている」としている。