Meiji Seika ファルマテックが営業開始 グループ外からの受託製造も 「良質な製品を安定的に提供」
公開日時 2023/04/05 04:50
Meiji Seika ファルマ100%子会社で医療用医薬品製剤製造を担うMeiji Seika ファルマテック(神奈川県小田原市、川村豊彦社長)は4月3日、1日から営業を開始したと発表した。同社は今後、Meiji Seika ファルマのグループ会社以外からの受託製造も視野に入れ、独立した事業運営を目指す。
同社は、Meiji Seika ファルマの医薬品製造工場として1989年に発足した小田原工場の機能を継承するために2022年12月に設立された企業。これまでに培った品質管理・品質保証体制に基づく製造・管理と安定供給能力に加え、独自の専門性と技術優位性を活かしてコスト競争力を高めることにより、「適正な価格で良質な製品を安定的に提供する」としている。
小田原工場ではこれまで30年以上にわたり、錠剤や細粒剤などの経口剤、バイアルやアンプルといった注射剤などの各種製剤を生産してきた。従業員数は約300人。
日本が直面している超高齢社会では、製品の信頼性を担保しつつ、増大する医薬品需要に対応して安定供給を継続することが必要とされている。医療提供水準の維持・向上と医療保険制度の継続を両立するためには経済合理性も求められている。Meiji Seika ファルマテックは、「これまで培ってきた強みを活かし、これらの社会課題の解決に貢献していく」としている。