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東海大学と楽天メディカル 光免疫療法の入院患者が使用できる特殊ライトの共同研究開始

公開日時 2023/07/06 04:49
東海大学医学部付属病院と楽天メディカルは7月5日、頭頸部がんの光免疫療法で治療中の入院患者が使用できる特殊なライト「励起光減弱(れいきこうげんじゃく)ライト」を開発し、同ライトが患者QOLの向上などにつながるかを検証する共同研究を開始したと発表した。

光免疫療法は、ADC・アキャルックス点滴静注用(一般名:セツキシマブ サロタロカンナトリウム(遺伝子組換え))投与後に、専用の医療機器装置を用いて病巣部位に690nmの波長のレーザ光を照射すると、腫瘍細胞の細胞膜上に発現するEGFRに結合した同剤が励起され、腫瘍細胞を傷害する治療法のこと。患者は、本医療機器による光照射以外での同剤の反応を避けるため、一定期間、直射日光を避け、病室では手元でのスポットライト使用を避けるなど照度を管理した環境下で過ごす必要がある。

東海大学病院は、光免疫療法の導入当初から、室内の照度管理などに伴う患者QOLの低下を懸念し、対策が必要だと考えていたという。そこで東海大学病院と楽天メディカルは、650nm~900nmの波長を99%遮断するフィルターを装着した「励起光減弱ライト」(卓上灯)を開発。今年1月に東海大学病院で、本共同研究における1例目の患者の治療に伴う照度管理下の病室で同ライトが使用された。

東海大学病院は、「励起光減弱ライトを使うことで、室内での読書や食事などの治療中の生活を明るい環境下で過ごすことが可能となり、QOLの低下を防ぐことができると考えている」とコメント。さらに、「医師・看護師・薬剤師など医療従事者にとっても明るい治療環境を実現することは、診察や薬剤の確認など医療安全管理上において大きな意義があると考えている」としている。
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