PHCホールディングスは12月25日、子会社のLSIメディエンスによる不適切事案の事実調査・原因分析等を行う外部調査委員会を設置したと発表した。同社の中央総合ラボラトリー（東京都板橋区）で免疫関係の検査 85 項目において月次で測定機器の精度管理図を作成する際に、実測値と異なる数値を意図的に用い、不適切な精度管理図を作成していたことについて事実関係の解明を行う。外部調査委員会は同社と利害関係のない弁護士と医学博士などの外部専門家5人で構成する。

この問題は、臨床検査会社LSIメディエンスの中央総合ラボラトリーで行う免疫関係の検査85項目について、不適切な精度管理図を作成していたというもの。外部調査委員会で問題となった案件の事実解明を行うほか、他に品質管理に関する不適切な事象がないかについての調査と、 判明した品質管理に関する不適切な事象についての原因の究明と再発防止策についての提言を行う予定。

PHCホールディングスおよびLSIメディエンスは、「外部調査委員会の調査に全面的に協力し、事実関係の解明、原因分析、再発防止策の策定等の対応を進めてまいります」とコメントした。なお、外部調査委員会の構成メンバーは次の通り。▽（委員長）宇都宮啓（医学博士、公益財団法人日本建築衛生管理教育センター理事長）、▽（副委員長）平尾覚（弁護士、西村あさひ法律事務所・外国法共同事業）、▽（以下、委員）岡本真一郎（医学博士、慶応義塾大学名誉教授）、▽田村圭（アボットジャパン合同会社、千葉大学客員准教授）、 八木浩史（弁護士、西村あさひ法律事務所・外国法共同事業）－。