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新型コロナ・インフルエンザ同時罹患 抗インフル薬の処方は4割に届かず 「どちらも投与」は1%

公開日時 2024/02/13 04:52
新型コロナとインフルエンザの同時罹患患者に対する抗インフルエンザ薬の処方が4割未満にとどまることがわかった。新型コロナとインフルエンザに同時に罹患した患者は2023年8月1日から24年1月24日までで5%存在する。ただ、この同時罹患患者のうち6割近くは新型コロナ治療薬、抗インフルエンザ薬も処方されておらず、「抗インフルエンザ薬のみ処方」も37%にとどまった。「どちらも処方あり」は1%だった。インフルエンザ患者の場合、その9割以上でタミフルなどの抗インフルエンザ薬が処方される実態があるなか、同時罹患患者への抗インフルエンザ薬の処方割合は明らかに低いといえそうだ。

文末の「関連ファイル」に、新型コロナとインフルエンザ同時罹患患者数の月別の推移と、同時罹患患者への抗ウイルス薬の処方状況の資料を掲載しました(会員のみダウンロードできます。無料トライアルはこちら)。

◎「新型コロナ治療薬のみ処方」が4%、「抗インフル薬のみ処方」が37%

ミクス編集部は、エムスリーが独自に構築したリアルワールドデータベース「JAMDAS」を用いて、新型コロナのみ罹患患者、インフルエンザのみ罹患患者、同時罹患患者の各患者数と、同時罹患患者に対する抗ウイルス薬の処方有無を確認した。

新型コロナ患者のうち、インフルエンザも同時に罹患している同時罹患患者の割合を月別にみると、23年8月は2%(同時罹患患者数3492人/新型コロナ罹患患者数15万6339人)、9月は3%(同3822人/12万4687人)、10月は11%(同4249人/3万7615人)、11月は16%(同3896人/2万4247人)、12月は10%(同4455人/4万5692人)、24年1月は4%(同3037人/7万1474人)――だった。6カ月間では5%(同2万2951人/46万54人)。

同時罹患患者に対する新型コロナ治療薬や抗インフルエンザ薬の処方状況は、「どちらも処方なし」が58%で最多。「抗インフルエンザ薬のみ処方」が37%、「新型コロナ治療薬のみ処方」が4%が続き、「どちらも処方あり」は1%にとどまった。

「抗インフルエンザ薬のみ処方」された患者に使われた薬剤のトップはイナビル。タミフル(後発品含む)、ゾフルーザが次いだ。「どちらも処方あり」では、この症例数が極めて限定的ながらも、「ゾフルーザ+ゾコーバ」が最も多い処方パターンだった。「新型コロナ治療薬のみ処方」ではゾコーバの処方が最多だった。

JAMDASによると、新型コロナ患者に対する新型コロナ治療薬の処方割合は約13%、インフルエンザ患者に対する抗インフルエンザ薬の処方割合は約93%で、同時罹患患者に対する抗ウイルス薬の処方割合が低いこともわかった。

データを提供したエムスリーは、「新型コロナとインフルエンザの同時罹患患者に対し、医師もどのように処方したらいいか悩んでいる可能性がある」とコメント。同時罹患患者に対するエビデンスは十分になく、治療方針が確立されているとは言い難いことが影響していると言えそうだ。

なお、同時罹患患者の検査実施状況は、新型コロナウイルス抗原とインフルエンザウイルス抗原を同時検出できる抗原検査が最多の53%で、それぞれを別のキットで検査するなどした「他検査」が40%だった。

JAMDASの一部は、電子カルテ由来のデータを含む。調査対象の新型コロナ治療薬はゾコーバ、ラゲブリオ、パキロビッド、抗インフルエンザ薬はタミフル(後発品含む)、イナビル、ゾフルーザ、ラピアクタ、リレンザで、データ抽出期間は23年8月1日から24年1月24日。同時罹患は、新型コロナとインフルエンザの両方に“同日”に罹患が確認された患者と定義づけ、新型コロナに罹患した数日後にインフルエンザへの罹患が確認された患者は含まれていない。
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