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MR認定センター・近澤専務理事 新制度の名称は「MR基礎試験」 薬学部学生が挑戦できる機会を拡大

公開日時 2024/04/01 04:53
日本薬学会第144年会(横浜市開催)は3月31日、「薬学部学生の将来キャリア~製薬企業で働くという選択肢~」と題するシンポジウムを開催した。MR認定センターの近澤洋平専務理事は、創薬モダリティの多様化など製薬業界を取り巻く環境が大きく変化する中で、「サイエンスに立脚し、エビデンスに基づく情報提供をできる人材が(製薬企業に)必要だ」と強調した。その上で、2026年度のMR認定制度改革に触れ、受験資格をなくして門戸を広げることで、「薬学部の学生が挑戦できる機会を広げていきたい」と述べ、製薬企業で働くことの意義を薬学教育担当者に呼び掛けた。

◎26年度見据えたMR認定制度改革 受験資格を撤廃 全国のテストセンターで受験可能に

この日のシンポジウムで近澤専務理事は、薬学部の学生やキャリア支援を担う大学職員に向けてメッセージを発した。特に、創薬モダリティの多様化による専門性の高度化や、ドラッグ・ラグ/ロス解消へ向けた新薬承認の迅速化などの業界変化の“いま”を解説。「MRが担う医薬品適正使用の推進や、市販後の安全管理がこれまで以上に重要な意味を持つ」と述べ、26年度に見据えるMR認定制度改革の必要性を訴えた。近澤専務理事はまた、新たな制度は名称を「MR基礎試験」として受験資格を撤廃することや、全国のテストセンターで受験でき、所定の個人学習によって更新可能になるなど現行制度からの変更点を紹介した。

◎京都薬科大・田中徳雄常任理事 MRは製薬企業にとっての「最後の砦」

座長を務めた京都薬科大の田中徳雄常任理事(MR認定センター理事)は、「いい薬が世の中に出て適正使用を進めるために、MRは企業にとってのアンカーであり最後の砦。これから作用機序の難しい新薬や、効果の強い医薬品が出てきたときに適正使用の推進はさらに肝心になる。MRにかかる期待は大きく、その中心には薬学教育を受けた人たちはなくてはならない」と会場に呼び掛けた。

◎製薬企業への就職 それぞれの視点から魅力や課題を議論

シンポジウムでは、登壇者が大学や製薬企業それぞれの目線から薬学部学生の就職先としての製薬業界の魅力や課題を議論した。

昭和薬科大の串田一樹氏は、薬学部学生の進路先として保険薬局や病院などの臨床現場が68.5%を占めたと報告。一方で医薬品関連企業は5.6%にとどまるとのデータを示し、「製薬企業では品質管理や安全管理という側面から薬学を学んだ薬剤師が大きな役割を担っている。その観点から言えば、薬学部の出身者が製薬企業に関わる必要性は高い」と指摘した。また、「単なる人材確保のためにアピールするのではなく、製薬業界の多様な業務を具体的に示さないと気持ちは動かない。どんな仕事ができるかという具体的な部分はまだ情報提供が十分ではない」と述べた。

武蔵野大の中込啓一氏は「製薬業界は非常に変化が激しい業界だが、学生や大学による情報収集にも限界がある」とキャリア教育の課題を指摘。「2次、3次情報ではなく実際に働いている人の生の声を届けてほしい」として、産業界と大学が連携した製薬産業セミナーの開催を提案した。

◎製薬協・石田常務理事 部署異動など様々なキャリアを経験 エコシステム全体からキャリアを考えてみては

日本製薬工業協会(製薬協)の石田佳之常務理事は、製薬企業を測る視点として、①注力するモダリティや技術革新などのイノベーションの視点、②アカデミアやベンチャーとの協業など外部との連携、③企業が掲げる理念、④キャリアアップやパフォーマンス向上のための社員への働きかけ―という四つのポイントを紹介。製薬企業の場合、部署異動などで様々なキャリアを経験したり、別の資格も取得して専門性を高めたりするなどの可能性も広がる魅力もあるとして、「創薬から患者さんへ届けるプロセスや、エコシステム全体を見て、働く場所を考えてみるのもキャリアを考える一つの手ではないか」と訴えた。

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