プライマリケアや地域医療の拡充を視野に第4の診療形態のポテンシャルを引き出す
患者志向のオンライン診療のあり方とは
公開日時 2024/08/01 00:00
新型コロナウイルス感染症のパンデミックを契機にオンライン診療の重要性が認知され、診療報酬などの後押しもあって同診療を実施する医療機関が増えている。とはいえ、いまだ外来診療の代替と捉える風潮が残るなど、オンライン診療をより有効かつ積極的に活用していくという雰囲気からはほど遠い。医療法人社団嗣業の会こどもとおとなのクリニック「パウルーム」の院長、黒木春郎氏は保険適用前の2016年からオンライン診療を開始し、コロナ禍後もオンライン診療の可能性を追求してきた。見えてきたのは、診療圏の枠を越えたプライマリケアの新モデルであり、そして「患者志向の医療」の実現である。同氏およびパウルーム室長を務める公認心理師の黒木秀子氏にお話を伺った。(富井和司)外来診療の代替機能ではないオンライン診療については2020...