シェアメディカル オンライン診療支援プラットフォームの販売権取得 災害医療に対応 仏企業と提携
公開日時 2024/04/10 04:49
シェアメディカルは4月5日までに、フランスのPARSYS Telemedecine社と提携し、同社のオンライン診療支援プラットフォーム「メディキャプチャ」の日本国内での販売権と日本語化権を取得したと発表した。衛星通信に対応しており、通信環境が悪い中山間地域や離島のほか、災害時の医療支援での活用も期待される。
メディキャプチャは災害時など過酷な環境下の診療支援を想定して作られており、ユーザーが直感的に利用しやすい仕様に設計されている。様々な医療機器に集積されたバイタルデータを確認した上でオンライン診療を行うことができ、医療情報の標準規格・HL7―FHIRにも対応している。電子カルテなど院内システムとのシームレスな連携も可能で、日常の訪問診療や訪問介護、往診などに活用できる。
シェアメディカルは、主に映像と音声による従来のオンライン診療ツールと比べ、メディキャプチャでは、「検査機器から得られる客観的データと最新の通信技術を組み合わせることで、質が高く安定した次世代のオンライン診療を可能にし、医師の診断精度向上に寄与する」と強調する。
同社はデジタル聴診デバイス・ネクステートの開発や販売も手掛けており、中山間地域など医療資源が限られた地域での活用や、災害時の医療拠点づくりなどデジタルヘルスケアの拡大に取り組んでいくとしている。