グローバル市場で戦う組織に デジタル投資や人材戦略に注力
不透明感漂う米・トランプ関税・薬価政策の動向 今後占う1年に
公開日時 2025/07/01 00:00
主戦場はグローバルビジネスへ――。国内製薬大手の2024年度業績を見ると、主力製品を中心に海外市場での売上を堅調に伸ばし、着実にグローバルにおけるプレゼンスを拡大している。それと同時に顕著なのがリソースの選択と集中だ。決算説明会や本誌アンケート調査からは、デジタル投資や人材戦略を通じて“世界で戦える組織づくり”の動きが加速していることを感じさせた。一方で、製薬ビジネスのコア市場たる米国では、トランプ関税や薬価政策の動向など不安要素も漂う。組織の変革を推し進めながら、広い視野を持ちつつ、繊細な舵取りが求められる。今後の製薬ビジネスを占う上でも重要な1年になりそうだ。(梅澤平)製薬企業のグローバル売上ランキングをみると、ファイザー、メルク、ジョンソン・エンド・ジョンソン、...