【MixOnline】パンくずリスト
【MixOnline】記事詳細

MR認定センター調査で12年度MR数が減少 新薬メーカーの減員一因

公開日時 2013/08/26 03:52

MR認定センターは8月23日、「2013年版MR白書」を発表した。12年度MR数は6万3846人で、11年度より29人の減少となった。白書では明確に減少要因を指摘していないが、新薬メーカーの団体である日本製薬工業協会加盟社で減ったことが一因といえる。MR数減少は07年以来5年ぶりだが、主力品が相次いで特許満了を迎え長期収載品化する中、大型新薬が出にくくなるなど市場・社会環境の変化し、本誌調査(13年4月1日時点)でもMR数に頭打ち感が出ていることから当面は横ばいから減少の方向になるとみられる。

調査は3月31日時点で、210社(11年度208社)の全てから回答を得たもの。男女別では、男性5万5135人で、11年度と比べ149人減と減少し、女性8711人は120人増だが、これまでの数百人規模の増加幅が低下した。
 
外資系メーカーは2万3662人(42社)で11年度(40社)と比べ601人増と、近年増加傾向にある一方で、内資メーカーは3万6604人(152社)で11年度(153社)より689人減となった。
 
加盟団体別で見ると、MR数の8割近くを占める製薬協加盟社では5万0175人(64社)と、11年度(62社)より318人減。回答社数が2社増えたにもかかわらず、減員となったことはMR数減少の一因といえる。増員企業は33社に対し、減員企業は31社だったが、どの程度の規模の企業で減員になっているのかは分析できない。
 
他方、日本ジェネリック製薬協会加盟社も3390人(32社)で、11年度(34社)より187人減となったが、回答社数は11年度より2社少ないため、実質的な減少になったかは分からない。
 
MR数全体を年齢層別にみたところ、最も多いのが30歳台で全体の33.0%、次いで20歳代の26.6%、40歳代の25.4%の順だった。構成割合では、20歳代が1.2%ポイント減少し、30歳代が0.5ポイント増、40歳代が0.2ポイント増、50歳代が0.4ポイント増で、白書は「平均年齢は年々高くなる傾向を示している」としている。
 
白書は、MR数が減少したことについて「ほぼ前年並みの人数といえると考えています。男性と女性のMR数を眺めてみると、男性ではこのところ毎年千名前後が増加していたのに対して、今回は前年と比べ149名減。女性も毎年500名前後の増加であったのが、今回はわずか120名増。これにはいろいろな要因があるのでしょうが、大型新薬の開発が低調、国策のGE推進などが挙げられるものと思われます」としている。
 
MR評価のウエイト 半分は営業成績
 
同センターは今回、MRの評価についても調査した。それによると、評価のウエイトを尋ねたところ、最も高かったのが「営業成績」で、ウエイトの半分近くを占めた。次いで「業績」が2割程度、「行動プロセス」は2割弱だった。
 
プリントCSS用

 

【MixOnline】コンテンツ注意書き
【MixOnline】関連ファイル
関連ファイル

関連するファイルはありません。

【MixOnline】キーワードバナー
【MixOnline】記事評価

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(9)

1 2 3 4 5
悪い 良い
プリント用ロゴ
【MixOnline】誘導記事

一緒に読みたい関連トピックス

記事はありません。
ボタン追加
バナー

広告

バナー(バーター枠)

広告

【MixOnline】アクセスランキングバナー
【MixOnline】ダウンロードランキングバナー
記事評価ランキングバナー