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アファチニブ 頭頸部扁平上皮がんの国際共同P3でPFSを有意に延長

公開日時 2014/10/06 03:50

ベーリンガーインゲルハイムジャパンは10月3日、頭頸部扁平上皮がん患者を対象に実施した国際共同第3相臨床試験(P3)でチロシンキナーゼ阻害薬ジオトリフ(一般名:アファチニブ)が化学療法に比べて無増悪生存期間(PFS)を有意に延長したと発表した。ドイツ本社が9月27日にリリースしたものを同社が国内向けに公表した。同社はこの5月に「EGFR遺伝子変異陽性の手術不能/再発非小細胞肺がん」の適応でアファチニブを発売しており、今回のP3結果を受けて適応拡大の申請準備を進めるとしている。

 

国際共同P3の対象は、プラチナ製剤を用いて治療中または治療後に疾患が進行した再発または転移性頭頸部扁平上皮がん患者483人。日本を含む19カ国が参加した。経口薬アファチニブ40mg投与群とメトトレキサート静脈内投与(化学療法)群に2:1の割合で非盲検にランダムに割り付け、PFSを比べたところ、化学療法群1.7カ月に対してアファチニブ群は2.6カ月と有意に延長した。アファチニブ群の主な有害事象は発疹や下痢で、いずれも1割程度だった。

 

P3対象の患者の標準治療はこれまで確立されておらず、予後も不良だった。ドイツ本社オンコロジー部門のゲルト・シュテーレ氏は「アファチニブの新たな治療領域において臨床的可能性を示す結果を発表できることを嬉しく思っています」とコメントしている。

なお、アファチニブと同じチロシンキナーゼ阻害薬としてイレッサ(一般名:ゲフィニチブ)やタルセバ(エルロチニブ塩酸塩)があるが、両薬とも頭頸部がんでの開発は行われていない。
 

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