メディパルホールディングス（HD）は３月13日、IT企業2社と資本提携し、クラウド電子カルテの診療所への普及に向けて協業すると発表した。メディパルHDは、医療機関への流通ネットワークを活かして営業により、普及を支援する。取引先の拡大も期待する。

同社が資本提携したのはクラウド電子カルテ「CLIPLA」を提供するクリニカル・プラットフォーム（クリプラ社）と、コンテンツ配信を事業とするエムティーアイ。このクラウド型の電子カルテは、設置型に比べ安価に導入できるのが特徴の一つで、診療所を対象にしている。診療所では紙のカルテを使っているケースが多いことから、急成長が期待できるとして、協業によって普及を図ることにした。

将来的には、クラウド電子カルテを通じて、医療データ、ヘルスケアデータを活用した新たな診療所向けのサービスの提供も視野にあるという。

今回の資本提携は、クリプラ社が、電子カルテ導入の加速、診療所向けの新たなソリューションの開発体制を強化する目的で、エムティーアイとメディパルを引受先とする第三者割当増資を実施するもの。これによりクリプラ社への出資比率は、エムティーアイは50.86％、メディパルは10.14%になる予定。