東邦HDとメディパルHD持分法適用会社 薬局向けICT事業展開のファルモ社の株式取得
公開日時 2025/06/11 04:49
ウィメンズヘルスケアサービス「ルナルナ」などのコンテンツ事業やヘルスケア事業を展開するエムティーアイは6月10日、薬局向けICT事業を行う連結子会社ファルモの保有株式の一部を、東邦ホールディングス(HD)と、メディパルHD持分法適用会社のエムティーアイ・ヘルスケア・ホールディングス(HCHD)にそれぞれ譲渡した。譲渡後のファルモの保有株式は、エムティーアイが37.88%、東邦HD及びエムティーアイHCHDはそれぞれ15.15%などとなった。株式譲渡によってファルモと東邦HD及びエムティーアイHCHDとの協業がいっそう深まることで、さらなる薬局・薬剤師の価値向上と、地域医療への貢献につながるとしている。
ファルモは、調剤情報ハブシステム「ファルモクラウド」上で、薬局の価値を最大化するためのICTソリューションを展開している。地域医療が直面する様々な課題に対して全国の薬局が主体的にアプローチできる医療インフラの構築を目指している。
東邦HDはファルモと2024年8月に業務提携し、電子お薬手帳「共創未来薬局けんこうナビ」の開発に共同で取り組んできた。また、調剤薬局向け対物業務DXのトータルソリューション「ファルモEveryシリーズ」の取り扱いを開始し、全社で販促活動を進めており、全国の調剤薬局から高い評価を得ているという。東邦HDは、「今回の資本業務提携により、両社は薬局店舗に向けたサービス連携を一層強化し、より質の高いサービスの提供を目指す」としている。
メディパルHDは、16年にエムティーアイと資本業務提携を行った。21年には合弁会社エムティーアイHCHD(持株比率:エムティーアイ65.65%、メディパルHD34.35%)を設立し、クラウド電子薬歴システムを展開するソラミチシステム社、母子手帳アプリや子育てDX事業を展開する母子モ社、オンライン診療システムやオンライン健康相談事業を展開するカラダメディカ社を傘下におさめ、協業を深化させてきた。今回、この協業範囲をさらに深化・拡大するため、ファルモの株式の一部を取得した。メディパルHDは、「当社グループとして保険薬局へのDXソリューションの幅を広げていく」としている。