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ギリアド 当面C型肝炎領域に注力 sofosbuvirの15年発売目指す 日本事業で

公開日時 2013/10/16 03:51

ギリアド・サイエンシズ(米カリフォルニア州)のジョン・F・ミリガンCOO(写真右)は10月15日、都内で記者会見を行い、「今後は日本でも自社開発・販売を進めていく」と述べ、日本国内では当面、C型肝炎領域に注力することを明らかにした。現在日本でフェーズ3(P3)を行っているC型肝炎ウイルス(HCV)治療薬sofosbuvirの14年中の承認申請、15年の発売を目指す。HCVジェノタイプ2の患者を対象に進めており、この患者群で初のインターフェロン(IFN)フリーの治療となる可能性がある。
 
同社は、昨年11月に日本法人を立ち上げ、13年6月に折原祐治氏が代表取締役社長に就任した。HCV薬を機に日本市場に参入する点について、ミリガンCOOは、「米国や欧州での開発・販売体制構築を優先して進めてきたが、今後は日本を含めアジアでプレゼンスを高め、多くの患者に貢献し得るHCVの新薬を自分たちの手で提供していきたい」と述べた。将来的にはがん領域の新薬でグローバルスタディに日本を組み込んでいく意向だ。
 

会見に同席した折原社長(写真左)によると、14年末までに日本法人社員を40人まで増やしていく。営業体制については検討中で、開発中のsofosbuvirは販売提携も視野に入れている。
 
初の自社開発となるHCV治療薬sofosbuvirはヌクレオチド類似体阻害薬。P3は、ジェノタイプ2の患者を対象に6月に開始した。未治療患者84人と治療歴有りの患者50人の登録を計画する。sofosbuvir 400 mgを1日1回とリバビリン(体重あたり推奨量)を12週間併用して服用するというもので、対照群は設定していない。米国や欧州では承認申請中の段階にある。
 
ジェノタイプ1の患者を対象とするP3も準備中で、sofosbuvirとNS5A阻害薬ledipasvirの配合剤が検討される予定だ。欧米では現在P3が進行中。
 
ギリアドは1987年に設立され、HIV治療薬やB型肝炎用治療領域でリーディングカンパニーの地位を確立してきた。近年は新薬のパイプラインをHCVやがん領域にも拡充している。日本ではHIV薬で日本たばこ(JT)と提携関係を築いてきたほか、抗真菌剤アムビゾームを大日本住友製薬に導出しているが、自社による日本での開発・販売は行っていなかった。

【訂正】当日の会見はジョン.C.マーティンCEOではなく、ジョン・F・ミリガンCOOが行いました。下線部を訂正します。(10月15日13時18分)
 

 

 

 

 

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