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【World Topics】グーグルグラスと医療

公開日時 2014/06/09 03:50

米国ではグーグルグラスを活用する医師がふえている。自身が手がける手術の記録をとっているのはデューク大学メディカルセンターの形成外科医Dr. Selene Parekinだ。インターネットに接続したグーグルグラスを装着し、音声認識ソフトを利用して操作し、記録する。データベースに保存した記録した映像はインド在住の医師の研修用教材として活用している。


発売と同時に使い始めたDr. Parekinは、今後グーグルグラスは医療場面の必需品となると確信している。実際、デューク大学ではグラスで手術を記録する医師が増加しており、映像は同僚とのカンファレンスやビデオ・コンサルテーションに積極的に活用されている。


一方、現在の製品を導入するのは時期尚早と語るのはニューヨーク州ウェストチェスター郡の小児外科医Dr. Oliver Muensternerだ。Dr. Muensternerは同僚とともに診療時にグーグルグラスを装着する実験を行ったが、4週間の実験の結果、ビデオ撮りをするとバッテリーの消耗が早い、カメラ位置のため医師の目と同じ映像がとれないなど、改善が必要な点があるという。


また、現在グーグルが提供しているセキュリティ・レベルでは医療用には不十分との声も無視できない。だが、医療機関はグラスが従来のビデオ記録装置に比して経済的である点を評価しており、医師は「手を使わなくてよい」ことが医療場面に適している点を高く評価している。


グーグルグラスを用いれば、録画だけではなく、ライブ放映も可能になる。ライブ映像をリアルタイムに共有できることには、トラウマ・ケースの処置や手術の死亡率を下げることが可能となるだろうとの期待が高い。


インディアナ大学医学部のDr. Paul Szotekは、グーグルグラスを活用したパラメディック用のアプリ”1st Sight” を開発。グーグルに検討を要請した。搬送途中で患者を死なせなくて済むようにしたい一心だ。Dr. Szotekは、同僚の医師とともに医療用のウァエアラブル機器に関する学会”The International Society for Wearable Technologies in Healthcare”もたちあげており、来月第1回大会を開催する。


 

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