WHO 新型肺炎で緊急事態宣言 国内の感染報告も相次ぐ
公開日時 2020/01/31 16:40
新型コロナウイルスによる肺炎について、世界保健機関(WHO)の緊急委員会は1月31日(日本時間)、発生状況が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC: Public Health Emergency of International Concern)」に該当すると発表した。
PHEICは、▽疾病の国際的拡大により、他国に公衆の保健上の危険をもたらすと認められる事態、▽緊急に国際的対策の調整が必要な事態—を指す。PHEICが出されたのは、今回で6回目。直近では2019年7月、コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の発生状況について出されている。厚労省は、WHOからの発表内容を踏まえ、必要な対応を講ずるとしている。
◎国内の感染 30日までに計14例が報告
国内では30日までに、計14例の感染が確認されている。30日夜には三重、京都、東京の3都県で、新たに3人の感染が相次いで報告された。また30日朝に政府のチャーター機で帰国した210人のうち、体調不良を訴えていた13人が入院措置となった。それ以外の帰国者についても、症状の有無を問わず、ウイルスの検査が行われている。