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武田テバファーマ AG、後発医薬品、長期収載品の「在庫情報」をHP上で公開 不要な在庫偏在回避へ

公開日時 2021/12/10 04:53
武田テバファーマは12月9日、同社が取り扱うAG(オーソライズドジェネリック)、後発医薬品、長期収載品の「在庫情報」をホームページ上で公開した。在庫状況を可視化することで、病院、診療所、保険薬局が計画的に製品を発注でき、不要な在庫偏在を生じさせないよう支援する狙いが込められている。同社は、安定在庫基準を「3か月」に設定しており、製品包装規格ごとに販売予測に基づく在庫目安月数(3か月以上、2か月未満等)をホームページ上で確認できる。現在は22年1月~3月の在庫状況を月次別に掲載した。あわせて出荷調整中の製品も公開している。

同社は、後発品の供給不安に伴う製品の在庫偏在などを回避する目的で、同社のMRが医療機関や薬局を訪問した際に、求めに応じて在庫情報を開示してきた。この取り組みは11月30日に記者会見した松森浩士社長(日本エスタブリッシュ医薬品研究協議会・JEMA代表)が紹介したもので、「ホームページ上での公表も含めて今後検討していきたいと」と意欲を示していた。(関連記事

◎医療関係者向け情報サイト「武田テバ DI-net」に掲載

在庫情報は医療関係者向け情報サイト「武田テバ DI-net」(こちら)を通じて公開する。同社は、「製品の在庫状況を可視化することで、医療機関等が客観的な情報に基づいて計画的に発注することのお役に立ち、もって医薬品の安定供給に貢献しようとする目的とする」と説明している。

在庫情報は、①カテゴリー(AG、後発医薬品、長期収載品)、②製品包装規格、③在庫目安月数(単位:月数)-ごとに掲載。現段階では、22年1月、22年2月、22年3月と3か月分の在庫情報を示した。同社は、在庫情報の安全在庫基準を「3か⽉」とし、製品規格ごとに過去実績や⽣産スケジュールをベースに設定した。安全在庫基準を上回る需要があった場合は、都度、⽣産スケジュールを見直す。

なお、日薬連が定める「ジェネリック医薬品供給ガイドライン」では、製造販売業者に平均2か⽉以上の在庫確保を求めている。これに対し同社は、「より安定した供給を確保するため、安全在庫基準を3か⽉に設定している」と強調した。また、在庫情報では、出荷調整中の製品の情報も掲載している。同社は、出荷調整の定義について、「該当⽉の出荷数上限を設定し、それを超える出荷を制限すること指す」とし、「想定を上回る注⽂により、当⾯の期間、安全在庫基準まで引き上がらないケースに限り、特約店に対して出荷調整を⾏っている」と説明している。

◎不安が広がっている状況下で「時限的に開示」

在庫状況の開示について同社は、あくまで医薬品の安定供給に対する不安が広がっている状況下において「時限的に開⽰するもの」と強調。「本資料の⽬的以外のご使⽤および同業メーカーへの開⽰は、ご遠慮いただけますようお願い申し上げます」とも付け加えた。
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