FDA 便失禁治療薬Solestaを承認
公開日時 2011/06/01 04:00
米食品医薬品局(FDA)は5月27日、便失禁治療薬無菌注射ゲルSolestaを承認した。同剤の適応は、食事療法、食物繊維療法、腸運動抑制薬などで効果のない18歳以上の便失禁患者。便失禁患者は米国には550万人以上いると報告されている。便失禁の原因は、神経の障害、老齢による括約筋の衰退、直腸の筋肉障害など。
同剤は肛門付近の筋肉組織に注入、周辺組織を成長させることで肛門の開口部を狭くし、患者が肛門の括約筋をコントロールしやすくする。
FDA医薬品評価研究センター(CDER)のChristy Foreman医療機器・放射線保健部長は、便失禁の治療が大変困難な実情を考慮、「今回の承認で、既存治療で効果のなかった便失禁患者に対して最小限の侵襲による治療オプションを提供できる」と歓迎している。Solestaは、Oceania Therapeutics(ニュージャージー州エジソン)の製造。