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C型肝炎治療薬Incivek 発売5週間で順調なスタート

公開日時 2011/08/03 04:00

米バーテックス・ファーマシューティカルズのHCV(C型肝炎ウイルス)特異的プロテアーゼ阻害剤Incivek(telaprevir)が発売5週間で7450万ドル(59億6000万円:1ドル=80円)を売上、順調なスタートを切り、ブロックバスターになることが期待されている。ロイター通信、ボストングローブなど米の複数媒体が報じた。


同剤に対しては、同一クラスの米メルクのVictrelis(boceprevir)が真っ向勝負を挑んでいるが、Incivekは、臨床試験において標準治療(ペグインターフェロンα+リバビリン)との併用で、CVR(持続的ウイルス学的著効)に79%の患者が達したほか、治療期間が短期間で済むなどのベネフィットを示し、期待感が高まっていた。一部調査会社の処方分析では、処方せん枚数の割合では、Incivekが3とするとVictrelisは1となっているという。


同社の第2四半期決算がちょうどIncivek発売の時期と一致したが、第2四半期の売上は、Incivekの寄与により、前年同期の3160万ドルから1億1440万ドルへと大幅に伸長した。同社の通期決算ではまだ利益を出せず、純損失をマークしているが、同剤の売上寄与が続けば大幅に改善されるとの期待感は強く、第2四半期業績発表後、株価(Nasdaq市場)も上昇している。


投資顧問会社Sanford Bernsteinのアナリスト、Geoffrey Porges氏は、Incivekの順調な売上は発売の際のコストや研究開発コストを補い、「予想よりも損失を軽くする」と見通している。(ロイター通信)
ただ、Incivekの順調な売上がいつまで続くか問題と指摘する向きもある。


同社は、次の上市品と目される、遺伝子疾患の1つである嚢胞性線維症治療薬VX-770(嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子:CFTR)を10月にFDA(米食品医薬品局)およびEMA(欧州医薬品庁)に申請する計画だ。

 

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