ヤンセン・バイオテック 新規抗がん剤と免疫疾患治療DARPin製品で提携
公開日時 2011/12/14 04:00
ジョンソン・エンド・ジョンソン社グループのヤンセン・バイオテックは12月8日、新規抗がん剤と免疫疾患治療DARPin (Designed Ankyrin Repeat Protein) 製品に関する2件の提携を発表した。
抗がん剤については、米ナスダック上場のPharmacyclics社(本社・カリフォルニア州サニーベール、Robert W. Duggan最高経営責任者)が開発中の慢性リンパ性白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫などを対象にしたブルトン型チロシンキナーゼ阻害作用を有する抗がん剤・PCI-32765の共同開発と販売権取得合意。合意によりヤンセン社は契約金1億5000万ドルを2011年第4四半期に支払うほか、開発、薬事承認に応じた達成報奨金も支払う。
現在、PCI-32765のフェーズ1/2試験が進行中で、中間成績は既に今年のアメリカ臨床腫瘍学会で報告されたほか、現在開催中のアメリカ血液学会でも報告されている。
一方、DARPについてはMolecular Partners社(本社:スイス・チューリッヒ、Christian Zahnd最高経営責任者)との共同研究ライセンスオプション合意。両社は特定標的に対するDARPinについて共同で探索・研究・開発を行い、研究段階でヤンセン社が最大DARPin利用4製品の開発・製造商品化の独占ライセンス獲得権を得られる。また、うち1製品に関してはMolecular Partners社が共同開発できるオプションもある。 同提携でMolecular Partners社は契約金、研究助成金、ライセンス権、開発・販売達成金など、各オプション毎に最大2億ドルの達成報奨金を得れ、商品化後はロイヤリティ収入も得られることになっている。