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世界の大型医薬品ランキング 12年は上位製品のパテント・クリフの影響が最大に

公開日時 2012/08/08 04:02

セジデム・ストラテジックデータのユート・ブレーン事業部がこのほど発表した「世界の大型医薬品売上高ランキング2011年版」によると、売上上位25製品のうち、パテント・クリフに直面している低分子薬の12年の減収額は合計190億ドル前後と予測。これにより、低分子薬が世界トップ製品の時代は終了。11年間首位を堅持してきたリピトールから、12年はバイオ医薬品がトップ製品となり、主役が交代するとの見方を示した。


 
◎リピトール 年間50億ドル以上の売上消失と予想


 
同データでは、売上トップの高脂血症薬リピトールをはじめ、上位の低分子医薬品の特許切れが相次ぐなかで、スタチン製剤や降圧剤ARBについては今後急速に市場が縮小すると予測。低分子薬の特許切れによって、欧米先進国の医薬品市場は、ジェネリックを含めて全体でもマイナスになると予想している。
11年11月に米国で特許が切れた高脂血症薬リピトール(ファイザー/アステラス製薬ほか)の売上をみると、ファイザーの12年第1四半期は9.9億ドル減少し14.0億ドル。年間で50億ドル以上の売上が消失する見込みという。同じスタチン製剤クレストール(塩野義/アストラゼネカ)は、アストラゼネカの12年上半期の売上が実伸び率ベースで2%減の30.9億ドルと減少し始めたという。

 

◎スタチンやARB市場は縮小へ

 

一方、ARBの動きをみると、9位のディオバン(ノバルティス/イプセン/UCB)が、米国で9月にジェネリックが登場する予定。一方、20位のブロプレス/アタカンド(武田薬品/AZ/アルミラル)は、他のARB製剤のジェネリックの影響で、欧米の12年上半期の売上は2ケタ減となっている。欧州ではARBのブランド品を医師が処方できない国が増え、米国でも保険会社がブランド品の処方を制限するなど、スタチンやARB市場は今後縮小が避けられないと結論付けている。

 

パテント・クリフの影響で12年に減収が確実と予測されているのは、25製品のうち9製品。先述したディオバンやブロプレス/アタカンドのほか、10位の統合失調症治療薬セロクエル、11位の抗喘息薬シングレア、18位の統合失調症薬ジプレキサ、19位の抗潰瘍剤ネキシウム、25位の糖尿病薬アクトスなど。


 

 

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