医師の半数近くがアルツハイマー型認知症で「しばしば誤診」 国際調査で
公開日時 2012/09/25 04:01
米イーライリリー社は、9月21日の「世界アルツハイマーデー」に向けて行った約1000人の医師を対象にした国際医師意識調査を行った。アデルフィ・リサーチの協力を得て米国、英国、フランス、イタリア、日本で実施したもので、発表された結果概要によると、医師の半数近く(45%)が、アルツハイマー型認知症について「誤診がしばしばある」と回答した。
約半数(48%) が、アルツハイマー型認知症の診断時期は、効果的な介入を行うには「常に」あるいは「しばしば」遅すぎるとした。正確な診断に影響する課題としては、正確な診断のための検査方法の不足や、患者および介護者から診断に必要な十分な情報が得られなかったなど医師とのコミュニケーション上の問題、患者自身が疾患を受容し難いことなどが挙がった。その中で適切な診断を行う上での最大の課題として「正確な診断のための検査方法の不足」(65%)していることが指摘された。