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加藤厚労相 新型コロナ感染患者にアビガン投与へ レムデシビルの効果検証も

公開日時 2020/02/25 04:51
加藤勝信厚労相は2月22日、新型コロナウイルス感染症の治療の一環として、新型インフルエンザ治療薬のアビガン錠(一般名:ファビピラビル)を投与する考えを示した。同剤は、富士フィルム富山化学が製造販売元のRNAポリメラーゼ阻害剤。2医療機関で投与に向けた準備を進め、全国へ広めることも視野に入れる。21日には、国立国際医療センターを中心とする研究班を立ち上げ、22日からは、1医療機関ですでに投与を開始した。加藤厚労相は、「安全性に十分留意する必要があるが、観察研究に参加する医療機関を順次拡大する環境を作っていきたい」と述べた。

ギリアド・サイエンシズがエボラ出血熱の候補薬として開発を進める抗ウイルス薬・レムデシビルについても、2月中にも投与を開始する方針。早ければ、3月中にも医師主導臨床試験をスタートさせる。

◎病気休暇制度の整備 テレワーク・時差通勤など経済団体に要請 厚労省

新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念されるなかで、加藤勝信厚労相は21日、パートタイムや派遣、契約など様々な形態で働く人も含め、労働者が安心して休むことができるよう、収入に配慮した病気休暇制度の整備を経済団体に要請した。また、感染リスクに配慮し、テレワーク・時差通勤の積極的な活用を呼びかけた。要請先は、一般社団法人日本経済団体連合会、日本商工会議所、全国商工会連合会、全国中小企業団体中央会など。

感染拡大防止には、「労働者に発熱などの風邪の症状が見られるときは、会社を休み、外出を控えること」が有効だとしている。

◎マスク供給 「毎週1億枚以上確保」 菅官房長官


品薄状態が続くマスクの供給をめぐり、菅官房長官は21日の記者会見で、「現在、国内主要会社で24時間の生産体制によって、例年の倍以上の供給を行っている。中国からの輸入も徐々に再開しており、今週には毎週1億枚以上の供給が確保されている」との見通しを示した。

そのうえで、「3月には、月産6億枚を超える規模に供給力の拡大を図るべく、さらなる増産を働きかけている」述べ、政府として引き続き、生産・流通状況をきめ細かく把握することで、「できるだけ早く品切れが緩和されるよう官民で連携して取り組んでいきたい」と強調した。

◎国内の死亡例は4例に 20代女性が重体に

国内では、新型コロナウイルス感染による死亡者の報告や感染拡大も相次いでいる。23日には、横浜港に寄港しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に乗船していた80代の男性の死亡が確認された。基礎疾患があった。死因は肺炎だが、新型コロナウイルスによる肺炎かどうかは不明。有症者として2月5日、医療機関に搬送されていた。新型コロナウイルス感染症をめぐり、国内で確認された死者は計4人となった。

北海道では、20代の女性の感染者が人工呼吸器を装着する重篤な状態だ。23日に、道立衛生研究所が検査を行い、陽性であることがわかっていた。



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