廊下を飛ぶ巨大こうもりと陸封魚のイワナと
公開日時 2008/07/31 00:00
生物の本大自然は、一瞬も休むことなく生物界のドラマを演出し続けている。仕事に壁を感じたとき、人間関係に疲れを覚えたとき、「生物」の本、「自然」の本が私たちの心身をリフレッシュしてくれる。大学の森の生物事件簿『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!――鳥取環境大学の森の人間動物行動学』(小林朋道著、築地書館)は、生物好きには堪えられない本である。自然に囲まれた小さな大学の森や池で遭遇した生物たちと著者との間で、実にさまざまな事件が起こるのである。「巨大コウモリが廊下を飛んでいます!」「大学林で母アナグマに襲われた?話」「無人島に一人ぼっちで暮らす野生の雌ジカ」「ヒミズ(モグラより小型のモグラの仲間)を食べたヘビが、体に穴をあけて死んでいたのはなぜか」「化石に棲むアリ」「カキの種をまくタヌキの...