日本イーライリリー
公開日時 2002/06/26 23:00
26日、米イーライリリー社で開発中のプロテインキナーゼ Cベータ(PKCβ)阻害剤LY333531が、糖尿病末梢神経障害の症状を改善したという第2相臨床試験結果が米国糖尿病学会(17日・サンフランシスコ)で示されたと発表。LY333531は、糖尿病患者の半数以上に認められる末梢神経に損傷を与えるプロセスに関与する酵素PKCβを選択的に作用する阻害剤で、糖尿病性網膜症や糖尿病末梢神経障害など様々な細小血管合併症への治療薬として期待されている。 リリー社は今年、糖尿病末梢神経障害について新たに3つの承認申請のための試験を全世界で実施、LY333531は糖尿病末梢神経障害症状治療薬として米国で04年に承認申請が行われる見込み。また、糖尿病性網膜症と糖尿病性黄斑浮腫についての治療薬としての試験も実施中で、03年に欧州で申請が行われる予定。