塩野義製薬中間
公開日時 2002/11/11 23:00
塩野義製薬は11日、03年3月期中間決算を発表した。売上高 774億700万円(13.0%減)営業利益 70億7900万円(8.4%減)経常利益 60億2500万円(25.6%減)純利益 9億円(76.4%減) 売上減は、医薬品卸のオオモリ薬品の分離もあるが、主力の抗生物質が低迷したことや、新薬上市がなかったことも響いた。フロモックス141億円(前年同期比9億円減)、フルマリン109億円(11億円減)、塩酸バンコマイシン101億円(8億円減)と上位品目がいずれも不振だった。今年9月に発売した5年ぶりの新薬クラリチン(抗アレルギー薬)は、20億円の売上げ。通期は54億円を見込む。10月に申請した高血圧治療薬イルベサルタンは、激戦となるARB市場でのシェア争いが注目される。アストラゼネカに導出した高脂血症治療薬クレストールは、同社が4月に申請、塩野義とのコ・マーケティングを予定しているが、審査の先行きが不透明。通期予想は売上高2860億円、経常利益175億円、純利益50億円。