丹羽元厚相 老人医療費定率化に期待
公開日時 2002/12/02 23:00
元厚生大臣の丹羽雄哉衆院議員は12月2日、都内で開いた「健康日本21世紀フォーラム講演会」(同フォーラム事務局主催)で、医療制度改革について講演。高齢者医療費の6割以上を若い世代が負担している実情を示しながら、「医療費抑制は老人医療費をどう抑制するかだ。高齢者にも相応の負担をしてもらわないと、コスト意識が働かない」と述べ、老人医療費が定率負担となった10月以降の医療費縮小に期待を込めた。年金をたとえに示しながら、「(国民皆保険制度堅持のためには)若年世代の負担軽減がポイント」と指摘。ただ、「(豊かな高齢者とそうでない人の)二極化が進んでおり、いかに手当てするかが最大の課題」とした。また、政管健保の赤字財政について、「北海道は長野の2倍近い医療費なのに、負担が同じなのはどうか」と、政管健保の分割を示唆。社会保険と民間保険をタイアップさせ、公的保険で足りない部分を民間保険が補完する「官民一体化」に関しても持論を述べた。