住友製薬 有用性加算の抗がん剤発売
公開日時 2002/12/08 23:00
住友製薬は12月6日、世界初の全合成によるアントラサイクリン系抗悪性腫瘍性抗生物質「カルセド注射用」(一般名:塩酸アムルビシン)を新発売したと発表した。凍結乾燥製剤で、非小細胞肺がん、小細胞肺がんへの効能・効果を有する。薬価は20㎎8766円(1日3698円)、50㎎1万9662円(3318円)。非臨床試験で従来のアントラサイクリン系薬剤を上回る抗腫瘍効果を示した。臨床試験では、従来の抗がん剤同様、骨髄機能抑制などの副作用が認められたが、非小細胞肺がんに23.1%、小細胞肺がんに75.8%の奏効率を示した。今年4月に製造承認取得、12月6日薬価収載。類似薬と比較して高い有効性があるとして、有用性加算(Ⅱ)が認められた。