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塩野義製薬 「新型コロナは終わっていない」 CM通じて早期診断・治療を訴求

公開日時 2025/12/24 04:52
「新型コロナは、今もまだ終わっていない」―。塩野義製薬は、新型コロナウイルス感染症の早期診断・治療を促すTVCM「大切な人のために。」編を8月から全国放映している。タレントの藤本美貴さんが出演し、実体験を踏まえながら、自身や家族を守る行動を呼びかける内容だ。企画に携わったサステイナビリティ経営本部コーポレートコミュニケーション部PRグループの柘植剛史さんは「医療機関を受診したり、治療したりといった行動一つが自分だけでなく大切な人を守ることにつながる。新たなエビデンスを踏まえ、社会全体でコロナのリスクを抑えることに貢献していきたい」とCMに込めたメッセージを語った。

◎新型コロナ死者数はインフルの12倍 「受診や治療は健康への投資であり愛情の証」

厚生労働省の人口動態統計によると、2024年の新型コロナによる死亡者数は約3万6000人。インフルエンザの約12倍に上る。5類感染症に移行した2023年5月以降、日常生活での警戒感は薄れつつあるものの、データを見れば依然として脅威であることがわかる。塩野義製薬は、企業としての重要課題(マテリアリティ)に「感染症の脅威からの解放」を掲げており、企画の背景には「新型コロナは過去のことではない。受診や治療は自分や大切な人の健康への投資であり、愛情の証でもある」との思いが出発点になった。

CMにはママタレントとしても強い人気を誇る藤本さんを起用した。撮影時には言葉一つひとつを巡って自ら表現を提案したり、言い回しにもこだわったりと、「出演者の枠を超えて、“共同制作者”として一緒に作り上げてくれた姿が印象的だった」という。シンプルな構成ながら、いきものがかりの楽曲「歩いていこう」や柔らかな光の演出で「大切な人を守るため、新型コロナにも早期の受診・治療を」とのメッセージを前向きに届ける作品に仕上がった。
 
◎MRの神野さん「まだまだ油断できない疾患」 エビデンスに基づく情報提供でサポート

メッセージに込めた思いは現場にも共通する。医薬事業本部第二営業部の神野優理さんは現役のMRとして「医療従事者の間でも新型コロナに対する考え方は人それぞれ。新たなエビデンスを踏まえた資材や講演会を通じて疾患への理解や診療体制づくりに貢献していきたい」と日々医療機関への情報提供活動に臨んでいる。担当エリアでは20代でも罹患後症状、いわゆるコロナ後遺症になり、休職せざるを得なくなったケースがあったという。「同世代の話だっただけに、まだまだ油断ができない疾患なんだと再認識した」と振り返り、「医療機関の先生方も後遺症への対応に不安感を抱かれる中で、エビデンスに基づく情報提供を中心に、参考となる事例や取り組みを共有してサポートを心掛けた」という。

新型コロナに関しては未解明の部分も多いが、さまざまな臨床データが蓄積されてきたことで新たな知見も得られている。最近では、抗ウイルス薬の投与が後遺症の発現抑制に寄与するとの可能性を示唆した臨床結果も公表されている。神野さんは「情報を届けるだけでなく、実際に医療従事者や患者さんの行動につなげていくことが使命。日々の診療の中で周りにいる大切な人のことを考えながら早期診断や治療につなげてもらえればうれしい」と語った。
 
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