エスエス製薬 米国共同開発先が点眼剤IND申請
公開日時 2003/02/12 23:00
エスエス製薬は2月12日、新規キノロン系抗菌薬SS734に共同開発先の米インサイト・ビジョン社が独自技術を施した医療用点眼剤「ISV-403」(米国での開発記号)を、インサイト社が米国FDAにIND申請(新薬臨床試験開始申請)したと発表した。今年第1四半期中に臨床第1相試験に入る予定。眼科用点眼剤の開発は通常、全身薬の新薬として安全性と有効性を確認した後、点眼剤の開発に進むが、同剤は全身薬としては未承認のまま、直接眼科用点眼剤として開発を行う。インサイト社独自の徐法化技術「デュラサイト」により、薬物を長時間眼内に貯留させることで既存薬より少ない投与回数での効果が期待できるという。SS734は第4世代のフルオロキノロンで、従来の耐性菌に対しても抗菌作用を示す。国内や欧米で、全身薬として前臨床段階。