サノフィ 米国でアリクストラの新規適応を取得
公開日時 2003/03/05 23:00
サノフィ・サンテラボは3月5日、オランダのオルガノン社と共同開発を進めてきた抗血栓剤アリクストラ(一般名:フォンダペリヌックス ソディウム)の「大腿骨頸部骨折手術を受ける患者の肺塞栓症につながる深部静脈血栓症の予防(長期予防も含む)」という新たな適応について、FDAの6ヵ月の優先審査を経て承認されたと発表した。現在のアリクストラは、「大腿骨頸部骨折手術を受ける患者」「股関節置換手術を受ける患者」「膝関節置換手術を受ける患者」の肺塞栓症につながる深部静脈血栓塞栓予防として米国で適用されている。アリクストラは、動物由来のヘパリンとは異なり、人工的な化合物で、Xa因子を選択的に抑制する新しいクラスの抗血栓剤で、サノフィ・サンテラボとオルガノン社が発見し、共同開発を進めてきた。アリクストラは、大腿骨頸部骨折手術を受ける患者の肺塞栓症につながる深部静脈血栓塞栓症予防剤として、現在米国で適応されている唯一の抗血栓剤である。通常の投与期間は5日間から9日間。長期予防が必要と予測される患者については、最長24日間の追加期間が推奨される。