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中医協 半数以上「院外処方は二度手間」

公開日時 2003/07/09 23:00

中医協は7月9日の基本問題小委員会で、調剤報酬について議論。支払い側委
員の下村健健康保険組合連合会会長は、同会実施のアンケート調査で、院外処
方が患者にとって二度手間になるなどの不都合が意見として寄せられているこ
とや、面分業が浸透していない実情を説明した。一方、診療側委員の漆畑稔日
本薬剤師会常務理事は、医療安全対策の側面から、病院薬剤師の技術料の評価
を求めた。

健保連が報告した調査は、02年8月に医療機関を外来で受診した、神奈川県内
に本部がある5組合の20歳以上被保険者、被扶養者計2000人を対象に実施、11
08件(55.4%)の回収があった。院外処方で保険薬局に行った777人に薬局を
選んだ理由を聞いたところ、「受診した医療機関の近くにあったから」(69.1%
、複数回答)と、「医療機関で教えられた」(32.9%)がほとんどを占めた。

また、院外処方について「薬剤師が薬の詳しい説明をしてくれた」(54.2%)、
「薬を受け取るまでの待ち時間が少なくてすんだ」(50.2%)などの「良いと
感じた点」が挙げられた一方、「医療機関と薬局の2ヵ所に足を運ばねばなら
ず二度手間」(55.9%)、「医療機関で薬をもらうより支払額が高くなった」
(23.6%)など、「良くないと感じた点」もあった。

下村氏は、「とくに高齢者など、薬をもらうために別の場所に行かなければな
らないのは疑問という声がある。支払い額が高くなるのは診療報酬上の問題で
議論が必要だ」と指摘。「門前薬局のあり方についても再検討の余地がある」
とした。

これに対し漆畑氏は、保険薬局の調剤技術料や、大型門前薬局を低めに評価す
る調剤基本料が、患者誘導という機能を果たしていないと認めた上で、病院薬
剤師の技術評価の必要性を指摘。「注射薬など医療事故の頻度が高い調剤技術
料や、薬事法改正に伴う生物由来製剤の管理といったインフラ整備が急務」と
した。

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