厚労省・調査 糖尿病の疑い1620万人
公開日時 2003/08/06 23:00
厚生労働省は8月6日、02年糖尿病実態調査結果(速報)をまとめた。糖尿病
が強く疑われる人は約740万人、糖尿病の可能性を否定できない人を合わせる
と約1620万人と推定され、5年前の前回調査(それぞれ690万人、1370万人)
から大幅に増えた。強く疑われる人のうち治療を受けているのは50.6%(前回
45.0%)で、ほぼ半数が治療にいたっていないことも分かった。
調査は昨年11月、同省の国民栄養調査に応じた20歳以上の1万67人のうち、糖
尿病に関する質問票に回答した5792人(うち男性2369人)を客体とした。糖尿
病が強く疑われる482人のうち、健診を受けたことがある群423人の半数以上が
「治療を受けている」が、健診を受けていない群47人のうち、「治療を受けて
いる」のはわずか1割だった。治療を受けている244人には、神経障害38人(1
5.6%)、腎症37人(15.2%)、網膜症32人(13.1%)、足えそ4人(1.6%)
の合併症がみられた。