武田薬品 カンデサルタンが慢性心不全患者の死亡率・入院率を低下
公開日時 2003/08/31 23:00
武田薬品工業は8月31日、欧州心臓病学会で慢性心不全患者に対するカンデサ
ルタン(日本での商品名:ブロプレス)の有用性を示すデータが報告されたと
発表した。カンデサルタンの共同開発会社アストラゼネカが実施した大規模臨
床試験「CHARM」の結果で、7601人の患者が参加した心不全でのアンジオテン
シン2受容体拮抗薬(ARB)の試験として過去最大のプラセボ対照の無作為化
臨床試験。
それによると、ACE阻害薬に忍容性がなく継続投与が困難な患者で、カンデサ
ルタンは心血管死または慢性心不全の悪化による入院を有意に減少(23%のリ
スク低下)させたという。また、ACE阻害薬との併用投与、さらにACE阻害薬・
β遮断薬・カンデサルタンの3剤併用での有用性も示されたという。