日本医労連 事故防止で「薬品品目減らした」3割
公開日時 2003/09/02 23:00
日本医療労働組合連合会(医労連)は9月2日までに、病院を対象に実施した
「医療事故防止の実態調査」結果をまとめた。医薬品について「重要薬品は施
錠管理にした」とする施設が81.1%あったほか、「薬剤部が患者ごとに注射薬
を仕分けして払い出す」(67.9%)、「病棟での保管数を減らした」(67.6%)
――など管理面での対応が多いが、中には「院内の薬品品目を減らした」(31.
4%)、「類似薬品をなくした」(同)など、薬品の採用を変更したケースも
少なくなかった。
調査は今年2~3月、日本医労連加盟組合がある病院を対象に実施、296施設
の回答が寄せられた。医薬品関連ではこのほか、病棟薬剤師が配置され役立っ
ているのは27.5%にとどまり、「兼務などのため十分に配置されていない」が
33.4%、「配置されていない」とする病院が39.0%にのぼることなども明らか
になった。