協和発酵 アデノシンA1受容体拮抗剤KW-3902を米国ベンチャーに導出
公開日時 2003/10/09 23:00
協和発酵は10月9日、自社創製のアデノシンA1受容体拮抗剤「KW-3902」につ
いて、アジアと日本を除く地域での独占的な開発・販売権を米国ベンチャー企
業のノヴァカルディア社に供与することで合意したと発表した。同社は日本と
英国でフェーズ2まで開発を進めたが、がん・アレルギーを重点開発領域にし
ているため、99年末に両国での開発を中断し、導出先を探していた。日本での
開発は中断状態が続くことになる。
同社は、KW-3902について心不全などの治療に大きく貢献する可能性を指摘し
ている。ノヴァカルディア社は、ベンチャーキャピタルのドメイン社が中心と
なり、循環器分野の治療薬開発を目的に02年に設立された。