武田薬品 国内ブロプレス99億円増、タケプロン43億円増
公開日時 2003/11/09 23:00
武田薬品工業が11月7日発表した04年3月期中間決算の売上高は、昨年11月に
農薬事業を譲渡したことにより138億円の減収要因があったものの、医療用医
薬品事業が389億円増加し、3.5%の増収となった。国内医療用医薬品事業は、
清水製薬製品の販売が02年度で終了したことが100億円の減収要因となったが、
ARB「ブロプレス」、PPI「タケプロン」などの伸長で吸収し、48億円の増収。
一方、海外医療用医薬品事業は、米国での糖尿病治療剤「アクトス」、欧州で
のブロプレスの伸長などで342億円の増収となった。
国内主力製品のうち、前年同期に比べ増収額が大きかったのは、ブロプレス99
億円(上期売上実績423億円)、タケプロン43億円(205億円)、糖尿病食後過
血糖改善剤「ベイスン」32億円(280億円)、骨粗鬆症治療剤「ベネット」27
億円(47億円)、アクトス9億円(55億円)、前立腺がん・子宮内膜症治療剤
「リュープリン」5億円(280億円)、抗リウマチ剤「リウマトレックス」5
億円(25億円)──など。
国際戦略品(連結ベース)の前年同期に比べた増収額は、ブロプレス160億円
(上期売上実績653億円)、タケプロン135億円(831億円)、アクトス100億円
(866億円)、リュープリン37億円(実績551億円)──となった。
〔04年3月期中間決算・連結〕
売上高 5472億4500万円(3.5%増)
営業利益 1836億4000万円(16.7%増)
経常利益 2180億2800万円(6.3%増)
純利益 1405億4800万円(5.1%増)
〔04年3月期通期予想・連結〕
売上高 1兆650億円(前期1兆460億8100万円)
経常利益 4190億円(4051億6800万円)
純利益 2660億円(2717億6200万円)