富山化学 20社近くからT-3811の提携オファー
公開日時 2003/11/10 23:00
富山化学工業が11月10日発表した04年3月期中間決算は、大正富山医薬品の初
期営業活動の立ち上がりの遅れ、製造原価の高い製品への売上構成シフトなど
の影響で経常赤字。米国ブリストルマイヤーズ・スクイブから合成抗菌剤T-3
811の開発・販売権の再取得以降の新規導出契約が最終確定していないため、
繰延税金資産計上額の見直しを行い、純損益も51億円の赤字。売上高82億9600
万円のうち、大正富山医薬品への医療用医薬品の売上高は57億1600万円。
T-3811については、BMSとの間の開発・販売に関する提携関係を解消、日本を
除く全世界での開発・販売に関してBMSに代わる新たなパートナーを選定して
いるが、「国内外を含め20社近いオファーがあった中から、現在3社くらいに
絞り話し合いを進めている」という。
〔04年3月期中間決算・連結〕
売上高 82億9600万円(38.6%減)
営業利益 △22億2600万円(―)
経常利益 △30億9100万円(―)
純利益 △51億7000万円(―)
〔04年3月期通期予想・連結〕
売上高 231億円(前期329億9700万円)
経常利益 1億円(13億円)
純利益 4億円(△51億6600万円)