健保連・下村副会長 診療報酬マイナス改定「不可避」
公開日時 2003/11/13 23:00
健康保険組合連合会の下村健副会長は11月13日の記者会見で、財務省が求めて
いる診療報酬「引き下げ」について、「われわれとしても不可避であろうと考
えている」と述べた。11月19日に予定される中医協総会で、支払い側として、
「厳しい社会経済状態を医師会(診療側)に分かってもらうような内容」の要
望書を提出する考えを示した。
中医協ではこれまでに、診療側委員が、引き上げを求める改定要望を2回にわ
たり提出。支払い側もこれに応じる形で、次回総会で要望書を提出することに
している。下村氏によると、支払い側委員によるこれまでの会合で、「医師会
側は今の厳しい状況について十分に分かっていないのではないか」との意見が
出たという。
支払い側は、総会前日の18日に再度調整を行い、診療側が提出している「改定
要望」にどこまで具体的に踏み込んだ形で対抗するか議論する方針。下村氏は
「前回改定は初めて(の引き下げ)だったので、医師会側に現状認識してもら
うため強い調子だったが、今回はそこまでの言い方はしないことになるだろう」
と話している。